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< "Hourglass Part II" by Keith Jarrett >
12月のパリの街のどこか。
朝から雪が降り続いている。
空はどんより鉛色だ。
私は部屋の窓から通りに積もった雪や家々の煙突を眺めている。
Keith Jarrett の Hourglass Part II を聴きながら。
音楽と風景が見事に一体化している。
実に叙情的だ。

この曲は Hourglass と名前がついている通り、曲の前半は間断なくアルペジオが続き、
まるで砂時計の砂がさらさらと落ちていく風景を見ているようだ。
そして砂時計のこぼれ落ちる砂が、窓の外で降り続く粉雪の風景とだぶる。
この小宇宙が自分ひとりの時を刻む。

アルペジオが突然終わると、静かに現れる旋律の何という美しさ。
まるで雪が降り止んだ後に現れる一面の銀世界を見ているようだ。
透き通る静寂のリリシズムの中で、しばし身動きできなくなる。
しかし、静寂なのになぜかとても情熱的だ。
もう言葉では表現することができない。
この曲を知ることができて感謝。



Keith Jarrett のソロピアノといえば、「ソロコンサート」、「ケルンコンサート」、「サンベアコンサート」の
3大コンサートがとても有名ですが、この Hourglass が聴ける 『 STAIRCASE 』 は隠れた名盤です。
心に沁みる旋律を味わいたい方におススメの一枚です。

ステアケイスステアケイス
(2008/10/08)
キース・ジャレット

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もともと録音のいいアルバムですが、この original recording remastered 盤は、さらに一皮むけています。キースの孤高の improvisation が空間を共鳴させてリスナーの心に響きます。

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テーマ : 心に沁みる曲 - ジャンル : 音楽

< "Just For You" by Fotomaker >
Beatles, Stones, Cream, Deep Purple, ブリティッシュも大好きだけど、 爽やかなウエストコーストサウンドやメロディアスなアメリカンポップスも大好きだった。70年代は好きな音が溢れていた。
いろんなジャンルの音楽が台頭してきた70年代も終わりの頃、テレビで今野雄二氏が Fotomakerを紹介していた。 元Rascalsと元Raspberriesのメンバーが結成した Power-pop Group だと教えてくれた。

Members were:
Gene Cornish (Bass / ex.Rascals
Dino Danelli (Drums / ex.Rascals)
Wally Bryson (Guitar / ex.Raspberries)
Lex Marchesi (Vocals & Guitar)
Frankie Vinci (Vocals & Keybords)

参加メンバーを知って彼らの音を聞きたくなった。
さっそく輸入盤屋(当時流行っていて、住んでいた吉祥寺に何軒もあった)で買い、 足早に帰ったことを覚えている。
それは期待通りの「音」だった。 全曲を通して聴ける Wally Bryson のオーバードライブでエッジの効いたギターサウンドにはしびれた。アコースティック12弦ギターも素敵だ。

Fotomaker は1978-79年のわずか2年しか活動しなかったが、その間に3枚のアルバムを残した。

3枚のアルバムの中で、美しいメロディーラインが並んでいるのが2枚目のアルバム「Vis-A-Vis」だ。
中でも 「Just For You」 は Bay City Rollers の Bye Bye Baby を彷彿させる
Power-Pop の素敵な曲で、
"Angel, Can you hear me? " の歌詞で涙!
「Two Way Street」、「Make It Look Like An Accident」 の2曲は甘く切ないメロディをもつバラードで、聴いているだけでとても切ない。

最初に聞いてから30年が経ち、新譜なんか出ないと分かっていても気がつくとCDshopの「F」の棚を探している自分がいた。
彼らの切れのいいタイトなギターサウンドを聞きながらドライブしたり、溢れんばかりの 甘く切ない哀愁のメロディーを聴きながら当時遠距離恋愛をしていた彼女に思いを馳せた。
レコードも擦り切れるまで聴いた。
Rascals も Raspberries も知らないけど、メロディアスロックが大好きな方にはぜひ聞いてほしいグループ。
美しいメロディーがあなたを魅了し、風景まで心に刻んでくれます。
そして遠恋していた彼女は私の妻となり、30年が過ぎ去った。







Fotomaker Fotomaker (フォトメイカー)
(2005/06/01)
フォトメイカー

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Fotomaker Vis-A-VisFotomaker Vis-A-Vis (ハイ・コントラスト)
(2005/06/01)
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      Fotomaker Transfer StationFotomaker Transfer Station (トランスファー・ステイション)
(2005/06/01)
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テーマ : ロック - ジャンル : 音楽

< Sinfonia Nobilissima for Band >
私の通っていた中学は、当時全日本吹奏楽コンクールの県予選を毎年通過し、支部大会の常連校でした。コンクールは課題曲と自由曲の2曲を演奏するのですが、吹奏楽部のメンバーは、当時は8月末に開催されていた県大会に向け、夏休みのほとんど毎日をこの2曲の練習のために過ごします。練習は前半の2時間半がパートに分かれ、後半の2時間半は全員であわせる形式でした。
「Sinfonia Nobilissima」は、私が1年生の時の自由曲でした。この曲の中間部の旋律は美しく雄大で、果てしなくロマンティックです。オーボエ、ホルン、チューバが奏でる旋律を聴いていると、そのハーモニーの美しさに涙がでます。曲の構成については h-ongendo1964さんのブログ で、すばらしい解説が読めます。
当時の吹奏楽部の練習室にはエアコンはなく、窓を全開にして練習していたのですが、その窓から遠くに丘陵が見えました。練習が終盤に近づくと、丘陵の中腹をゆっくり走る電車がその後ろに沈む夕日のシルエットになって実に美しい風景が現れます。夏の夕暮れの心地よい風が、中間部の美しい旋律と共に私の頬をなぜ、窓の外のあまりに美しいシルエットに多感な中学生の私は涙ぐんでしまいます。このブログを読んでいただいた方に雄大で美しいこの曲をぜひ聴いていただきたいです。

Sinfonia Nobilissima の名演奏のひとつである、佐渡裕指揮/シエナ・ウインド・オーケストラの演奏は、下記の You Tube で閲覧できます。中間部の美しいメロディーは 3:00 辺りから始まります。
そして最も雄大な旋律は 4:50 辺りです!



ブラスの祭典 ライヴ 2004 [DVD]ブラスの祭典 ライヴ 2004 [DVD]
(2005/06/15)
佐渡裕指揮&シエナ・ウインド・オーケストラ

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Sinfonia Nobilissima のCDは数種類リリースされていますが、パフォーマンスを見ることができるのは今のところこのDVDだけのようです。この曲でスポットライトが当たるオーボエやホルン、チューバの音もさることながら、ティンパニーや打楽器群もいい感じです。

テーマ : 心に沁みる曲 - ジャンル : 音楽

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